身体が奏でる音と光の新しい表現の可能性を探った実験的インスタレーション。
金沢21世紀美術館での、new folk studio “Orphe”の展示会場および広報物のアートディレクション、インスタレーションの演出プランニングを担当しました。
「Orphe」は、履き手が動くと楽器のように音を奏で、センシングによりさまざまな光と色を放つ新感覚のシューズ。菊川裕也氏が2014年に立ち上げたスタートアップ企業no new folk studioが音楽系ハッカソンでプロトタイプを発表したのちにIndiegogoにて10万ドル以上の支援額を集め、販売に向けて開発を進めてきました。
この展示では、Orpheを履いたダンサーが真夜中の美術館を縦横無尽に駆け巡る映像作品《Motion-Score》を制作。ダンサーの動き(Motion)が音と光に変換され奏でることで、動きが楽譜(Score)のように表現されています。会場では異なるの3つのテーマが3面スクリーンで上映され、それぞれの手前に設置されたorpheの実機が映像と同期しています。また、展示空間とキービジュアルにはorpheの放つ軌跡と動きからイメージした七色のラインを張り巡らせることで、orpheをより分かりやすく示すアイキャッチとして表現しました。



